モンハンワイルズマスターランクはいつ発表される？リーカー勢が冷静に分析

はじめに：この文章を書いた理由

「Wildsの最終アップデート」発言と、TGAで拡張が（少なくとも表に）出なかったことを挟んで、ここ1日で色んな印象・質問・意見が飛び交いました。
なので、誤解や極端な反応が広がっている今こそ、整理のためにちゃんと書き出しておきたくなりました。

結論：希望と絶望を交互に行き来するのは不健全

まず大前提として、「狂ったような期待→即絶望」を往復するだけ、みたいな思考はやめた方がいいです。
そんな生き方・考え方は普通に非合理的だし、正直かなり滑稽です。

それと、前回のTGAでも結局みんなガッカリしていました（開発状況が酷くて、本来はトレーラーが出るはずだったけど出なかった…みたいな話もあった）。
だから、今回のTGAで「何を期待してたんだろう？」というのが正直な気持ちです。

TGAで拡張発表は「元から薄い」：論理と前例を見よう

自分は何度も言ってきましたが、TGAで拡張が発表される可能性は高くないと思っていました。
願望（hopium）や自己正当化（copium）で、論理や過去の前例を上書きしてはいけないです。

過去作の発表パターン：アイスボーンとサンブレイク

• アイスボーンは、専用のモンハン配信（Dedicated MH stream）で発表され、同時にWorldのTU5も告知されました。
• サンブレイクは、確か任天堂ダイレクト（Nintendo Direct）みたいな場で突然発表されました。

つまり、大きなゲームショー（TGAみたいな場）で拡張を発表するのが定番だったわけではないんです。
モンハンライズ自体も、ダイレクトでの発表でした。

「拡張」より「本編作品」の方が大規模ショー向き

本編のモンハンワールドはE3、本編のモンハンワイルズはTGA。
これらは「新作本編」であり、既存ゲームの拡張よりも売上規模が大きくなりやすい種類の発表です。

さらに言うと、本編はゲームパスやセールで新規が触る入口になり、そこで気に入った人が拡張を買う流れもあります。
だから企業的にも、本編の発表に大きな舞台を使うのは合理的です。

モンハンライズについても、社内的にはスピンオフ扱いだった（A/Bチーム云々の議論はあるにせよ、主力“本編”として扱っていなかった記憶がある）という話もあります。

無視できない2つの要素：モンハンストーリーズ3 と パフォーマンス問題

1）Wildsの“空気”は、性能問題で最悪化しやすい

モンハンワイルズは、本編としてのコンテンツ量・質はワールドやライズより優れていると自分は思っています。
でもオンライン上ではネガティブな空気が強く、その原因の大きな一つがPC版のパフォーマンス問題です。

例えばこんな感じで、悪い印象が連鎖します：

• 「たまにグラが“汚い”」→「しかも重い」→印象が倍悪化
• 「簡単すぎる」→「しかも動作が酷い」→不満が増幅

開発が透明性を出して計画を見せていても、待たされること自体にキレ続ける人はいます。
そもそも大半のゲーマーは甘やかされてて、脳が腐ってるとすら思うことがあります。
「遊びたくないほどクソなのか」それとも「今すぐ遊びたいほど良いのか」――どっちなんだよ、って本気で思います。

とはいえ重要なのは、これが今の世間的な“見え方”だということです。

もし性能改善を見せる前に拡張を売ろうとしたら？

想像してみてください（これはモンハンじゃない前提で）。
作品自体は良いのに、性能問題でネガティブな印象が広がっているゲームがある。
その状態で、改善を見せる前に「大型拡張(マスターランク)」を売り始めたらどう見えるか。

当然、多くの人は「強欲」「ズレてる」「その前に本編直せ」と思います。
しかも拡張はコンテンツが増える分、負荷や新しい不具合が出る可能性も高い。
本編の評判も拡張の評判も、さらに悪化しかねないわけです。

2）モンハンストーリーズ3：発売前に“話題を奪う”のは企業として損

ストーリーズはコアのモンハンよりニッチで、ファンはいても売上規模はどうしても小さくなりがちです。
だからこそ、発売前の宣伝期間に、別の超デカい話題（ワイルズマスターランク）で全部かき消すのは企業として避けたいはずです。

正直、自分はゴグマジオスよりストーリーズ3の方が楽しみなくらいで、見た感じほぼ完璧に見えます。
そしてStories 3は3か月後に出る大きなカプコンタイトルで、これから宣伝のピークを作る時間が残っています。
そこにモンハンワイルズ拡張発表をぶつけたら、コミュニティもメディアも拡張に吸われて、ストーリーズ3の話題が弱くなるでしょう。

他タイトルも渋滞：カプコンの2026前半はすでにパンパン

さらに、カプコンは他にも色々動いています：

• ロックマン復活（かなり待望されていた）
• 大神続編
• 鬼武者
• モンハンストーリーズ3
• そしてバイオハザードレクイエム（バイオ9相当）も、超盛り上がる発表だった

つまり、2026年前半だけでもう“情報が渋滞”している。
ここに「評判が揺れているモンハンワイルズ拡張」を足すのは、企業としての優先度的にも順番的にも不自然ではありません。

モンハン村の外に目を向けて、「会社のビジネス都合」を理解した方がいいです。
株主目線では、今の“モンハン枠”はストーリーズ3で、モンハンワイルズ拡張は後でもいい、となり得ます。

アウトランダーズも一応要因

アウトランダーズも控えていて、楽しみにしている人もいます。
自分は正直、モンハンの本質を理解していない人が作ったガチャにしか見えず、見たもの全部が微妙に感じますが、
それでも「カプコン側で動いている別案件」には違いなく、要因の一つではあります。

過去の例：ストーリーズ2とモンハンライズ拡張のティザー

歴史的な前例もあります。
ストーリーズ2は、モンハンライズのコンテンツがほぼ出揃った後に発売されました。
（当時はCOVIDの影響で、ライズのTUが「本編から切り分けた内容の後出し」だったという事情もありますが。）

そして、ストーリーズ2の展開がほぼ終盤になった頃に、Rise拡張の匂わせ（ティザー）が出たはずです（確かTU4直前くらい）。
ではこれをWildsに当てはめると、どういうタイムラインが考えられるのか？

モンハンワイルズマスターランク発表の現実的なタイミング予想

最速は2月：1周年＋ボーナスアプデ番組でのティザー

もっとも早いパターンとして、拡張の告知は2月があり得ます。
1周年という節目で空気が少し良くなりやすく、離れた人も戻りやすい時期です。

その頃にはゲーム向けの専用番組があって、ボーナスアップデートの紹介があるはず。
そして番組の最後に「拡張ティザー」を入れて、ファンに希望を残す――これは十分あり得ます。

アイスボーン前に、歴戦王ネルギガンテを倒した後「ありがとう！アイスボーンよろしく！」みたいな告知画像が出たのを覚えてます。
同じことを、歴戦王アルシュベルドでやる可能性もあります。

さらに、同時期にState of Playがあるかもしれないという話もあり、
これまでにもSoPでモンハンのトレーラーが出たことは多いので、ティザーを置くには良いタイミングです。

次の大舞台はサマーゲームフェスト：その場合は2027を覚悟

もう一つの候補は、次の大規模ショーであるサマーゲームフェストです。
この場合は「ストーリーズ3のTUが進んだ後に、ワイルズ拡張を見せる」流れと整合しやすい。

ただしこのケースだと、拡張発売は2026年末〜2027年初頭の線が強くなります。
みんなの精神衛生のためにも、最初から“2027想定”で構えておくのが賢いと思います。
そうすれば早ければ嬉しいし、遅くてもダメージが少ない。

時間が必要な理由：「時間は傷を癒す」

「Time heals all wounds（時間は傷を癒す）」という言葉があります。
今は“炎上の海”みたいな状況でも、時間が経てば状況は変わります。

12月・1月・2月のパフォーマンスパッチで改善が積み重なり、
光の当たり方（optics）も変わっていく可能性があります。

発売直後に離れた人も、「今どうなってる？」と戻ってきて、
「今は快適だし、やること増えてるし、難度も上がってる」
みたいな評価が増えれば、友達を誘って人口が戻る流れも作れます。

そうやってベースゲームの評判と人口が回復したタイミングの方が、
拡張を盛り上げるにはずっと良い。
今の“ヘイトの海”の中で、拡張だけキラキラ出しても逆効果になり得ます。

「マスターランク発売しない」説への反論：かなり起こりにくい

直接的な絶望論（拡張は出ない）について言うと、それはかなり起こりにくいです。

ネガティブな口コミで勢いが落ちている可能性があっても、
それは「ゲームが悪いから」ではなく、
ネットのヘイト文化・毒性・クリック稼ぎの誇張記事が、問題を増幅させてる面が大きいと思っています。

そして何より、モンハンワイルズは発売時点で1000万本売れていて、
2025年のSteamで最もプレイされたゲーム1位です。
あのSilksongより上、っていうのは普通に異常な強さで、見落としていい数字じゃありません。

拡張が無かった例はごく少数

拡張が無かったモンハンは、ほぼ2つだけです。

• モンハンドス（ただし実質的に後でFreedom 2で補完された／Dos自体も売れ行きが良くなかった）
• MHP3（主にソニー絡みや海外展開の問題で西側リリースが流れた事情が大きい／3Uで多くが回収された）

それ以外のメインライン・携帯機系のタイトルは、基本的に何らかの形で拡張（またはG級相当）を得ています。
だから確率としては、出ないより出る方が圧倒的に高いです。

最後に：希望は持っていい。でも理性も持て

もちろん、みんながもっとモンハンワイルズを欲しがるのは、それだけゲームが良い証拠でもあります。
希望を持つのは良い。けれど、思い通りにならない瞬間に即絶望へ振り切るのは違う。

期待しつつも理性的に。
現代のネットは短期・短文・脳死・ネガティブがエンゲージ稼ぎになりがちですが、
だからといって世界が「ホープか絶望」しかないわけじゃない。

「今すぐ出せ」が招いたのが、発売時のWildsだった

そもそも「今すぐ出せ」という圧が強かったことが、発売時のWildsの状態につながった面もあります。
1年かけて立て直し、ユーザーの多くが遊べる“機能する状態”にしていく。
それを拡張でも繰り返したいですか？

モンハンが本当に輝くのは拡張のタイミングで、そこで作品が伝説として定着します。
だからこそ、未完成を急かすより、完成度の高いものを待つ方がいい。

カプコンは「どうせ買うから」と押し出してしまい、実際売れた。
でも売上の急落と悪い評判を見て、やらかしたと理解して、拡張には時間を取っている可能性は十分あります。

今拡張を発表していたら、「Wildsから何も学んでない」ことになります。

リーカーの締め：希望を持ちつつ、理性を忘れずに

だから、前向きに、理性的に。
うまくいかない瞬間に絶望へ落ちるのではなく、希望を持ちながら状況を考えましょう。

モンハンストーリーズ 3、そして拡張を楽しみにしつつ、焦らず待てる空気になればいいなと思います。